2015年10月11日日曜日

DevLOVE現場甲子園2015「東北大会」に参加してきましたよ!



イベント前に日本酒の試飲を一杯ひっかける大学生の図。

おばんです、田中です。
今日はDevLOVE現場甲子園2015「東北大会」に参加してきました。
具体的な詳細は上記リンクから見られますが、簡単に説明すると様々な現場に関する激アツな話が10本ぶっとおしで話される激アツなイベントです。
今日はその中でも個人的に刺激を受けたトラックを紹介し、今の自分、将来の自分に活かせるであろうと受け取ったヒントを書いてきます。

前提として自分が今やっていること、考えていることとして以下のことがあります。

自分は今個人で仕事を受けていて、金額や契約に関して交渉したりしています。
それをまとめたり考えたりするときにヒントになるものが欲しいです。
エンジニアとして仕事をするときにどんなことが重要であるかということも模索しています。
仕事とは別なところでもプロジェクトを進めていて、チームとプロジェクト自体をうまく回すにはどうしていくことが必要かなども関心事です。
プロジェクトの中でメンバーにどこをまかせてどこに注意を払って進めるか、やっていて楽しい・ためになる環境を作るにはどうするか、などです。

また大学の卒業を控えていて、どんなキャリアをたどるかもいくつか考えています。
最初は大きく余裕のあるところに就職し、先述した仕事の良い進め方や開発の技術力をつけていく。
あるいは大きくはないけれども組織として成っているところに入り、裁量の幅の広いところで力をつけていく。
はたまた最初から個人として独立し、フリーランスや起業という形をとってチャレンジしていくのか。
それぞれどのパターンを取りたいとなっても共通する考えるべきことはあると思うし、もしそれぞれ個々で特に必要なスキルがあるのであればそこについてもかいつまんで知識を得ていきたい。
そんな考えがあります。



「主人がギルド開発をするようになって1年が過ぎました」

ギルドワークス株式会社 佐々木将之さん



発表の流れとしては、佐々木さんのこれまでの略歴とどんな生き方をしてきたか、それらの点がどうつながって今ギルドワークスで仕事をしているかという内容でした。
キーワードは「ギルドワークスは開発もしています!」

発表の中で気になったのが、ギルドワークスの掲げる「正しい開発」というビジョン。
そこに関して発表の後にこんな質問させていただきました。

「正しさとは?」


僕は勉強会に参加して色々な人に会ったりしてきました。
ITという畑の中でよく聞くような愚痴であったり、自分で体験したわけではないので声を大きくして言えることではないですが、業界の「闇」のような話なども聞いてきて、常日頃それについて疑問を感じたり考えたりしていました。

  • なんでそんな条件で働くのか?
  • なんでそこで働くのか?
  • 楽しいのだろうか?
  • 労働環境過酷すぎじゃない?
など。

佐々木さんの回答の「正しさ」というのは
事実に忠実であること
正直であること
でした。

そして正しさは人や場によって変わるということ。

今へのヒント

正しさは時と場合と状況によってその時々人の中で変わるもので、常に自分がどうありたいかを問い続ける必要がある事項だと思いました。
そして正しくあるということは心身ともに健康的で気持ちのよいものであると感じるので、その正しさを遂行できる状況をできるだけ作っていくことが良い生き方につながる。
逆に言えば正しくない、なにか気持ちの悪いことは早く清算しきってしまうことが大事で、それが正直であるということにつながると考えました。
人間関係、プロジェクト、ソースコード、何にでも当てはまることかもしれません。

将来へのヒント

今へのヒントのところに書いてあることの継続が先々を考える上で一番必要かも。
いずれそれが経験値の積み上げによって、パターン化されて見えたり、自分の中で固まったものとして出来上がってくるとそれが生活や仕事をしていく上でのビジョンや哲学になっていく。
今へのヒントで書いたようなことに常にセンサーを貼っていきます。





「プロジェクト管理しないという提案」

株式会社ZIG 森 英寿さん



森さんが株式会社Zigで積んだリーン・スタートアップの経験の紹介とプロセス、良いところ向かないところなどが凝縮された内容でした。
なかなかスタートアップから抽出されたエッセンス的な話を聞く機会はないのでとてもレアでためになりました。

スタートアップはチキンレースである。
お金の数字として会社が無くなる時点が見えて、そこまでにどう金を得るかを考えてという繰り返しになる、のかな。
そんな中でもっとも追求しないといけないものは価値
徹底的に無駄を排除して、価値にフォーカスしていく。
再現する確率が1%以下のバグへの対応は捨て、使われていない機能を捨てて価値を追求する。などなど

プロジェクト管理することとしないことにはそれぞれメリットとデメリットがあり、プロジェクト管理をしないやり方はスタートアップでチームでの意思決定や共通認識を早いサイクルで回すことには向いているやり方のようでした。
それは受託と自社サービスという違いもあり、フォーカスすべきところが違うからという話。
そしてそれをする場合は前提条件として以下が必要。

  • 絶対的なメンバーの信頼
  • 価値あるモノづくりの意識
  • ホラクラシー型組織構造

絶対的なメンバーの信頼がすごく難しく、うらやましく、目指したい境地...。
シビアな経験は、濃く人を惹きつけるというのがよくわかる発表でした。

今へのヒント

今やっているプロジェクトの見直すべき点が再確認されました。
最近思っていることとして、良いチーム・良いメンバーで仕事がしたい気持ちが強くあります。
森さんと会社のチームメンバーの関係性を見ていてうらやましい感覚があって、自分もそんな仲間が持てるように目指したい。

将来へのヒント

良いチーム・良いメンバーで仕事がしたいということと、さらに自分たちのサービスで飯を食うということがしたいという気持ちがあります。
それが今すぐなのかはわからないけれど、条件が整ったと思える時があればやりたいです。
それは以前行ったWantedlyでのインターンの経験が深く印象に残っているからというのが理由な感じです。
自分の考えるサービスが人に使われて、自分の書いたソースコードが生に、生きた状態でサービスにそのまま反映される責任感と楽しさ、そんな感覚の片鱗を味わったインターンだったので深く刻まれています。

Zigの方々と話をさせていただいて感じたのはそれの難しさときつさ。
新たな何かを生み出すのに足る自分であるか、仲間がいるかというのを常に観察しながらでないと機会を見失うだろうというヒントを得られました。


まとめ

上の二つ以外にもこんな感じの発表が8本、合計10本ある激アツなイベントでした。
数として現場を渡り歩いてるわけではないので今はまだまだですが、また今度開催されるのであれば、次のころにはまた少し現場を経験していると思われるので登壇側で喋ってみたいです!

あと嬉しかった点。
イベントの最後に今回のイベントで得たものを参加者同士で話し合って共有するという時間で、森さんに「喋り慣れたね、うまくなったね」と言ってもらえたこと!!
以前から森さんとは知り合いで、度々イベントでお会いさせてもらったりしていた(ハッカソンで同じチームだったり、TDDBCでテストコード書いたり。あの時はなにもできなさすぎて申し訳なかったです...。)ので、少しは成長できたかなと嬉しくなりました。よかった。がんばろ。